将来を見据えた家づくり 2026.08.30

「子供に家を残す」は本当に子供のため?|徳川慶喜家5代目が目指す「家じまい」から考える

NO.1211

「徳川慶喜家が、家じまいをする」

歴史は大の苦手ですが
徳川家と家じまいのワードにそそられ
ついニュースを見入ってしまいました。

徳川慶喜といえば、江戸幕府最後の将軍です。

そんな歴史ある家が「家じまい」と聞くと
「徳川家がなくなるの?」って
ちょっと驚いてしまいますよね。

でも、記事を読んでみると
単純に「家を終わらせる」という
簡単な話ではありませんでした。

むしろそこには
「残すために、手放す」
そんな、とても深い考え方がありました。

 

きょうは、そんなお話からです。

 

 

ブログを書いているのは

富山県砺波市の工務店
株式会社暮匠(くらしょう)です。

自然素材の家でありながら
許容応力度計算による
「耐震等級3を標準仕様」とし

あなたと家族の
命を守る家づくりをしています!

バカがつくほど構造と性能にこだわる社長の
姉さん女房こと小橋博美が

365日ぶっ続けで書いています気づき照れ

 

 

もともと強い家づくりを
心掛けてきたワタシたちですが

能登半島地震の倒壊の惨状を
現地で自分の目で確認したときに

家のつくり方次第で
こんなにも人の命を左右するのだと
あらためて痛感しました。

いま住んでいる家で

これから建てる家で

また大きな地震が来た時に
ひとりでも多くの人が
命を落とさぬよう

家づくりを考える人が
間違った道に進まぬよう

正しい道しるべでありたい。

そんな想いで
毎日投稿しています!(●’◡’●)

 

 

 

> 2026.8.30

今回、話題になっているのは
「徳川慶喜家」です。

歴史と聞いただけで
脳みそ閉店ガラガラ状態なもので
ニュースのおかげでなるほどって感じです。

江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜は
大政奉還後、
徳川宗家の家督を別の家系に譲りました。

その後、1902年に
慶喜自身の家として新たに創設されたのが
「徳川慶喜家」です。

そして現在
その5代目当主となっているのが
慶喜の玄孫にあたる山岸美喜さんです。

もともとは名古屋で暮らす主婦の方で
歴史を特別意識して
生活していたわけではなかったそうです。

ところが

4代目当主だった叔父から生前に
「あとは美喜ちゃんだよ」と
その後を託されたそうです。

そして

その山岸さんが取り組もうとしているのが
ニュースの見出しにもなっている
徳川慶喜家の「家じまい」なのです。

 

> 捨てるのではなく「残すために手放す」

山岸さんが引き継いだものは
普通の家庭とは桁が違います。

聞いたらビックリしますよ!

東京・谷中霊園にある
約300坪もの徳川慶喜家の墓所

そして

徳川慶喜の直筆の書や写真
明治天皇からの書簡など
約6000点にも及ぶ歴史資料

どれも簡単に「処分します」
言えるものではありません。

一方で・・・

これだけのものを一個人が管理し続け
さらに子ども、孫、その先の世代へと
引き継いでいくのもとても大変なことです。

そこで山岸さんが考えているのが
墓所や歴史資料をきちんと管理できる場所へ託し
子孫が背負い続けなくてもよい形にしてから
徳川慶喜家を終えるということ。

なんか分かるようで
分かりにくいですよね…?

つまりは

「捨てる」のではなく
「残すために手放す」

という家じまいなんですね。

そして興味深いのは
家を終わらせるために
山岸さん自身が5代目当主になったことです。

 

 

そう思いませんか?

でも、そうじゃなかったんですね~

きちんと終わらせるために
いったん自分が責任を引き受ける

先代が考えていた
家じまいへの思いを引き継ぎ
自分の代で整理し
次の世代へ大きな負担を残さない。

壮大な考え方に
何だかため息がでそうです。

ただ分かったのは

そんな家の継ぎ方もあるのだと
いうコトです。

 

> 実はとても身近な話

「徳川慶喜家」と聞けば
ワタシたちとは全く違う世界の話に思えます。

でも、問題そのものは意外なほど身近です。

親から受け継いだ家や土地、お墓を
子供にそのまま背負わせてよいのか?

山岸さんの場合は
それが300坪のお墓と
6000点もの歴史資料だったわけで

ワタシたちなら
誰も住まなくなった実家かもしれません。

田んぼや畑かもしれません。

お墓や仏壇かもしれません。

そして

とても身近なところで
お客様からもよく話に出るのが

親が建てた家や
祖父母が住んでいた家

はい、よくある空き家です。

 

昔はね~

「家を建てて子どもに残してやる」

これがひとつの親心でもありました。

もちろん
それは今でも素敵なことだと思います。

ただ、時代はずいぶん変わりました。

子どもが県外の大学に進学して
そのまま就職し
そのまま戻れないかもしれない。

結婚相手の実家の近くで暮らすのも
今では当たり前になってきています。

そもそも
その土地で暮らすことを
望んでいないかもしれません。

ましてや同居の時代ではありません。

そんな時代ですから
子どもに家を残すことは
本当に子どものためなのか?

一度、子供の為にも
考えてみてもイイのではないでしょうか。

 

> 負担にならない家

これは、決して
「家なんて残さないほうがいい」
という話ではありません。

ワタシたちは家をつくる仕事をしていますから
できることなら長く
大切に住み継いでもらえる家をつくりたい。

その思いは変わりません。

ただ、これからの家づくりには
「残すこと」だけではなく
次の世代に負担にならない家

という視点も必要なのかもしれません。

必要以上に大きな家を建てない

将来、夫婦二人になっても
無理なく暮らせる大きさの家

ラクに手入れをしながら
長く使える家にする

そして

いつか住む人がいなくなったとしても
売る、貸す、譲る、解体するなど
そのときの家族が選択できる家にしておく。

ここで重要なのが

売る、貸す、譲る場合には
きちんと性能表示がしてある
高性能な家でなければならない
といところです。

 

そう言われましても・・・

と、言うような家であるなら

「この家をどうするかは
あなたが決めていいよ!」

そう言ってあげる方が
もしかすると本当の意味で
子どもへの贈り物になるのかもしれません。

そうは言っても

売ろうにも売れない家
解体しないと売れない土地
そもそも需要がない土地

そうであるなら
生前のうちにワタシたち世代が
今の家の見直しをするのも
子供ためかもしれませんね!

徳川慶喜家の「家じまい」は
歴史ある特別な家の話です。

でも、そこから見えてきたのは
ワタシたちにとっても
とても身近な話でした。

受け継ぐことだけが
先祖や家族を大切にすることではありません。

自分の代できちんと考え整理して

次の世代に「負担」ではなく
「選択肢」を残す。

これから家を建てる人には
何十年もつ家を建てるか?だけではなく

「何十年後、
この家を家族がどうするのか?」

そこまで少し想像しながら
家づくりを考えてみてもイイのかもしれませんね。

 

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それでは今日は、これでオシマイ!

また、あした~ ヾ( ̄▽ ̄)

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