家づくりコラム 2024.10.31
健康に暮らすために大事な断熱性能
こんにちは、暮匠です。
明日から11月。
朝晩はグッと気温が下がり、肌寒い日が増えてきました。
あっという間に冬がやってきそうですが、
これからの寒い季節に気を付けたいのが「ヒートショック」です。
なんと!
富山県はヒートショックによる死亡率が、
男性は2位、女性は8位と、
全国でもワーストクラスであることご存知でしょうか?
ヒートショックは、気温の変化によって血圧が上下し、
心臓や血管に疾患が起こる現象です。
例えば、暖房の効いた暖かいリビングから
寒い脱衣所や浴室へ行くと、血管が縮んで血圧が上昇します。
その状態で熱いお湯に浸かると、血管が広がり血圧が急降下。
この血圧の大きな変動が、ヒートショックを引き起こしてしまいます。
そうならないために大事なのが「断熱」です!
部屋によって気温差があるからリスクが高まるのであって、
家中の室温がほぼ変わらなければ、そのようなことにはなりません。
「断熱」はいわゆる“魔法瓶”のような仕組みで、
家の内側と外側の熱移動を遮断して
外の気温が家の内側に伝わりにくくしてくれます。
家全体を「夏は涼しく、冬は暖かい」状態にしてくれます。
また、魔法瓶の性能が良いほど、熱さや冷たさをキープする効果が高いように
断熱も「断熱等級」が高いほど、
夏は涼しく、冬は暖かさを保ってくれます。
ただし、この断熱性能は気密性能とセットでなくてはなりません。
それについては、こちらのコラムでご紹介しています。
▶▶高性能住宅に欠かせない気密性能の重要性
つまり、家の中を快適な空間にする「高い断熱性能」は、
家族の健康のためにも不可欠なのです。
「断熱等級5」と「断熱等級7」には、各段の差があり、
断熱等級7(HEAT20・G3クラス)の性能であれば、
北海道の最北端のような極寒な地域でも、
家の中で寒さを感じることはありません。
そして、断熱性能が高いと結露もしにくくなります。
結露はカビを発生させる原因になるため、
家の寿命を縮めたり、健康被害へのリスクも高まります。
近年は、冬の結露だけでなく暑すぎる夏の結露も危険であると言われています。
断熱をしっかりすれば、家も長持ちし、家族の健康も守れます。
断熱性能はそこそこあれば大丈夫…ではなく、
「長く健康で快適に暮らすためにも断熱性能はしっかりしておこう!」
そういった考えで家づくりをする方を増やしていかなければいけないですね!