家づくりコラム 2025.01.23
「床下エアコン」って何?特徴を分かりやすく解説!
こんにちは、暮匠です。
みなさんは「床下エアコン」をご存知でしょうか?
最近は知名度も高まってきたので
聞いたことがある方も多いと思いますが、
「どんなものかよく知らない」というお声もチラホラ…。
そこで今回は、「床下エアコン」について
仕組みや効果をご紹介します!
◆そもそも「床下エアコン」って何?
ズバリ、その名の通り
「1階の床下に設置するエアコン」です。
床下エアコンが活躍するのは、冬の暖房期です。
実は、この「暖房専用」というのが大事なポイントです!
時々「床下エアコンを設置して失敗した」という声がありますが、
気流の流れを考慮せず安易に設置してしまう誤った設置の仕方や
夏に冷房としても使ってしまうからです。
冷たい空気は下に溜まる性質があるため、
冷房運転をしても家全体への十分な冷房効果は得られません。
さらに、冷房で使うと、
状況によって床下空間に結露が発生してしまう可能性があり、
カビやシロアリの原因になってしまいます。
そのため、床下エアコンで“冷房は禁止”です!
それを知らずに
冷暖房用だと説明、施工している住宅会社が少なくないので
注意が必要です。
なお、エアコン本体は、普段はパネルなどで隠してあるので
お部屋の雰囲気やデザインも壊しません!
◆床下エアコンの仕組み
床下エアコンの仕組みは、とてもシンプルです。
エアコンの吹き出し口を1階の床下に設置して
まずは温風で床下全体を暖めます。
そして、暖められた空気の上昇気流を利用し、
1階の各部屋の床に設けたスリット(吹き出し口)を通して
家の隅々まで行き渡らせ、家全体を温めます。
エアコンの温風が床材を裏側から暖めてくれるので
冬でも床がぽかぽか暖かいのも嬉しいメリットです。
エアコン1台で全館暖房が叶うので、
光熱費もグンと節約できます。
◆床下エアコンを設置するための条件
メリットの多い「床下エアコン」ですが、
設置するための条件があります。
1:基礎断熱であること
一般的な住宅は、床面で断熱されていることが多いのですが、
床下エアコンの場合は
床下を「暖気を送るためのダクトの役割」として使うので
床下を断熱しておく必要があります。
つまり、床下空間を外気と遮断する
「基礎断熱工法」が必須となります。
2:高い気密断熱性能であること
全館暖房が効果を発揮できるのは、
建物自体に「高い気密断熱性能がある」場合に限ります。
せっかく暖めても、暖気が外へ逃げてしまっては意味がありません。
快適に過ごせない上に、暖房費が余計にかかってしまいます。
ちなみに、先日社長が勉強してきた
エコ住宅の第一人者である松尾先生によると、
最低限必要な断熱性・気密性は、次の通りです。
○断熱性能:最低でもQ値1.9以下(UA値なら0.57以下)
○気密性能:C値1.0以下
もちろん、暮匠の平均値はUA値0.34~0.21、
C値は0.2~0.3なので、どちらも余裕でクリアしています!
◆床下エアコンのメリット
エアコン1台で家中が暖かくなる以外にも、
次のようなメリットがあります。
・床下に設置したエアコン1台で全館暖房を実現
・光熱費が抑えられて経済的
・お部屋の温度差が少なくなり快適、ヒートショック対策にも効果的
・エアコンの風が直接当たらず健康的
先日完成見学会を開催した平屋でも
この「床下エアコン」を導入しています。
▶▶国内最高峰 “超“高性能な平屋 https://k-kurasyou.jp/works/1338/
さらに詳しく知りたい!という方は
お気軽に暮匠までお問い合わせください。