家づくりコラム 2025.04.17
2025年の建築基準法改正で何が変わる?
こんにちは、暮匠です。
2025年4月から建築基準法が改正され、
日本の建築基準が大きく変わります!
特に注目されているのが、
「4号特例」の廃止です。
「4号特例って何?」
「家づくりにどう影響するの?」
そんな疑問を分かりやすく解説していきます!
◆「4号特例」とは?
簡単に説明すると、
住宅のような小規模な建物に適用されていた
“特別なルール”のことです。
これまでは、木造2階建てや平屋などの「4号建築物」は、
“建築士が設計を行う場合は、構造に関する審査が省略される”
という特例がありました。
つまり、建築士や設計士の判断で構造の安全性が確認できれば
構造計算をしなくても申請が通っていたのです。
しかし、東日本大震災を始め
全国各地で地震が頻繁に起こっている今、
小さな建物でも強い揺れに耐えられる設計が求められるようになり、
「4号特例」が廃止されることになったのです。
本来は、しっかり構造計算を行い
強く安全に暮らせる家を造るのは当たり前のこと。
暮匠はこれまでも
許容応力度計算による構造計算を行い、
耐震等級3の強く逞しい家を建ててきましたが、
それをしてこなかった会社にとっては
新たな手続きや費用負担が増える可能性があります。
◆「4号特例廃止」で何が変わる?
今後はすべての住宅で「第三者の目」によるチェックが行われ、
耐震性能や構造の安全性が
しっかりと確認されるようになります!
○構造計算が必須に
これまで簡略化されていた木造住宅でも、構造計算が義務化。
建物の強度や耐震性が
しっかりと計算で証明されるようになります。
○耐震性能が明確に
構造計算を行うことで
家の耐震性能が数値として明確に!
「耐震等級○“相当”」という曖昧な表記がなくなります。
○家づくりの費用や期間が増加する可能性も
構造計算をしてこなかった住宅会社にとっては、
詳細な構造計算や新たな申請手続きにかかる手間やコストが増えます。
また、ほぼ全ての住宅で申請が必要になるため
審査や手続きに時間がかかることを理解しておきましょう。
◆これからの家づくりで大事な3つのポイント
1:「耐震等級」を必ず確認!
今や日本ではどこに住んでいても地震のリスクがあります。
家族の命を守るためにも
「耐震等級3」の家を建てることが大事です。
さらに言えば、暮匠のように
「許容応力度計算による耐震等級3」の家づくりをしている
会社で建てるのが理想です。
チラシやパンフレットに「耐震等級3」と書いてあっても
自分の家がそうとは限らないので、
設計段階で必ず耐震等級について確認しましょう。
2:「構造計算書」を確認しよう!
4号特例廃止後は、
どの住宅でも構造計算書が作成されることになります。
基礎工事が始まる前に、
ちゃんと構造計算書があるかどうかを確認しましょう。
書いてある内容が分からなくても大丈夫です。
耐震等級の証明となる大事な書類なので
家が完成したら必ず受け取ることを忘れずに!
3:信頼できる工務店や設計士を選ぶ
4号特例廃止によって
これからは工務店や設計士の技術力と誠実さがより重要になります。
家づくりのパートナー選びは
未来の暮らしを左右する大切な決断です。
過去の実績や口コミを見たり、
直接足を運んで担当者と話をしたりして、
知識があるか、受け答えが明確かどうか確認しましょう。
日本の住宅の性能基準は、
まだまだ世界基準に比べて遅れています。
さらに、住宅の省エネ性が向上するにつれて
設備や資材の重量も増え、
重い建物を支えるにより強い構造が必要になっています。
2025年から始まる「4号特例廃止」は
家づくりをする人にとっての大きな転機でもあります!
これを機に、安心・安全に暮らせる強い家について考えてみませんか?
構造や性能について詳しく知りたい!という方は
お気軽に暮匠までご相談ください。
社長が直々に、じっくりとお話しさせていただきます!