家づくりコラム 2025.05.08

シロアリが来ない家、寄せ付けない家

こんにちは、暮匠です。

木造住宅を新築する際、
長く安心して住み続けるために欠かせないのが
「シロアリ対策」です。

木材を主食とするシロアリは、
建物の大事な構造部分を食べる住まいの厄介者。

地中の暗く湿った場所に生息しているため、
地下から床下や建物内への侵入を防がなければ
あっという間に家を支えている大事な木材が
食べられてしまいます…。

そんな脆い構造では、
能登半島地震のような地震が発生した場合に
家が倒壊する恐れがあります。

シロアリ被害を防ぐためには、
防蟻性の高い木材を使用することはもちろん、
基礎まわりの防蟻処理も必要です。
特に、基礎の防蟻対策は、
基礎を造る新築時にしっかり防蟻処理を行うことが重要です。

◆防蟻性の高い「国産ヒノキ無垢材」

土台や構造材に使用する材料は、
古来より防蟻性が高いとされる
「国産ヒノキの無垢材」を使用しています。

1階外周部の柱はもちろん、
間柱・筋交いに至るまで国産ヒノキの無垢材を使い、
なるべく薬剤に頼らない防蟻対策をしています。

◆ホウ酸配合防蟻気密材「ポレイトシール」「ポレイトフィラー」

「ポレイトシール」と「ポレイトフィラー」は
防蟻成分・ホウ酸を配合した気密材で、
床下の防蟻と気密処理をこれ一つで実現。

基礎コンクリートや建築部材の隙間から
シロアリが侵入するのを防いでくれます。

「ポレイトシール」はシーリング材、
「ポレイトフィラー」は粘土材で、
コンクリートの打ち継ぎ部分や、
基礎に貫通している配管やさや管の周囲などに施工します。

防蟻成分のホウ酸は経年劣化しないので
高い防蟻性能がいつまでも持続。
さらに、硬化後も内部は完全に固まらず柔軟性を保つことで、
地震や振動などで隙間やクラックが生じても
ピタリとくっついたまま隙間をつくりません。

天然植物油脂をベースに作られているので
人にも地球にも優しい素材です。

◆「基礎外断熱」仕様では2つの防蟻対策!

国内最高等級の断熱性能「HEAR20 G3(断熱性能7)」の家では、
基礎の外側に断熱材を施す「基礎外断熱」を行います。
基礎外断熱は、断熱材が土壌に直接触れるため、
シロアリが断熱材の中を通って侵入しやすくなります。
そのため、シロアリ対策が必須!
床下にシロアリを侵入させないために、
防蟻対策を行います。

◇1:高性能・新次世代型断熱材「ミラフォーム®Λ(ラムダ)」

ミラフォーム®Λ(ラムダ)は、
プラスチック発泡技術を駆使して開発された
押出法ポリスチレンフォーム断熱材です。
従来の断熱材よりも優れた熱伝導率で、
最高レベルの断熱性能を発揮します。
吸水性が低いため、断熱性能が変化しにくく、
水分の多い基礎まわりに最適です!
(断熱材が水分を含むと、重みでズレ落ちて隙間ができ、
断熱性の低下やシロアリ侵入のリスクが高まります)

◇2:基礎外断熱・防蟻システム「タームガード」

「タームガード」は、
建物基礎の外周に沿って設置した専用のパイプから、
建物の周囲全体に防蟻薬剤を散布するシステムです。
地中に染み出た薬剤がバリアを形成し、
シロアリを建物に寄せ付けません。
床下に薬剤を散布しないため、住む人にも安心安全!

これから長く住み続けていく大事な家だからこそ、
暮匠では、30年後、40年後、その先もずっと
大事な家がシロアリ被害に遭わないよう、
「これでもか!」というくらい防蟻処理を施しています。

もちろん、人やペットも安心な
安全性の高いものだけを使用しています。