家づくりコラム 2024.04.04
「松尾設計室」松尾先生のセミナーレポート Vol.2
こんにちは、暮匠 代表の小橋です。
1月より、東京・神田で開催されている
省エネハウスのセミナー(全6回)に参加しています。
講師は、“住宅の省エネ設計分野の第一人者” として知られている
「松尾設計室」の松尾和也先生です。
*第1回参加レポートコラムはコチラ ▶▶https://k-kurasyou.jp/column/777/
第2回目は、まず前回の講義の復習からスタート。
一度で講義内容を全て吸収することは難しいので、
繰り返し内容を見返すことで、より学びが深まり身になりました。
今回の受講で特に興味を持ったのが、
「夏型結露に対しての結露計算表」です。
セミナー当日も、まだ2月なのに東京は暑さを感じるほどで、
コートが荷物になるくらいの陽気でした。
温暖化の影響で年々平均気温は上がり、夏は気温35度超えの猛暑も珍しくない時代。
それにより、夏は室内外の温度差が大きくなり、
「夏型結露」が起きています。
もはや「結露」は冬だけのものではなく、
“夏こそ気を付けるべきもの”になってしまっています。
これまでにも結露については一通り学び、
無結露判定を確認して設計をしていますが、
環境の変化が大きすぎて
数年前に学んだことが通用しなくなっています。
今回、改めてメカニズムを知ることで、
一層の理解が深まりました。
今もなお、
「気密は必要ない」
「気密しすぎない方が家には良い」
と言う人もいますが、
それだからこそ、日本の家づくりは進化しないのではないでしょうか。
『変わらないのは自分の感覚と知識だけで、
時代と地球環境はめまぐるしく変化している。』
このことにみなが気付かねばならないのです!
私の発信力は微力であっても、
少しでも伝えていくことができればいいなと思っています。
第2回目の講義を受けて、
「これからの環境に適応できる家づくりをより確かなものにしたい」
と、考えさせられました。
さて、今回は宿泊なしのとんぼ帰りのスケジュール。
しかし、講義後の懇親会でのみなさんとの談義が楽しくて、
ついつい長居をしてしまいました。
慌てて駅に向かい、時間ギリギリに新幹線に乗り込んで何とか間に合いましたが、
土地勘もないので、次回から気を付けねばいけませんね…。
松尾先生のセミナーや東京での学びや刺激を、
今後、しっかりとお客様に還元していきたいと思います。